戸建の基礎工事とは?作業工程と工事期間を紹介します

戸建を建てる際、関心を持つ人が少ないのが基礎工事でしょう。基礎工事は、注文住宅が完成すると、外からは全く見えなくなる部分です。そのため、間取りほど興味を持てないのも無理はありません。しかし、数十年住む家の土台を作るのが基礎工事です。基礎工事のイロハをまとめてみました。

目次

【基礎工事とはどんなものか?】

そもそも基礎工事とは何でしょうか?基礎工事とは、地面と建物のつなぎ目を作るための工事です。建物と地面のつなぎ目は、建物を支える土台です。土台がきちんとしていなければ、家は傾いてしまいます。
地面と建物のつなぎ目を「基礎」と言います。基礎をつくる工事が基礎工事です。基礎工事の前に、地盤の改良工事をすることもあります。基礎の下が軟弱な地盤の場合です。軟弱な地盤のときは地盤が固いところまで杭を打ちます。それが地盤の改良工事です。

【地縄張りから砕石敷きまで】

基礎工事は「地縄張り」から始まります。地縄張りとは、基礎の外周に縄を使って印をつける作業です。建物の配置が分かるようにするためです。建物の配置については、地鎮祭が終わったところで、戸建を建てる住宅会社の担当者と確認しておきましょう。
次が「根切り」です。根切りとは、基礎の底面の高さまで重機を使って土を掘り出す作業です。作業は1〜2日で済みます。
その次が、「砕石敷き」です。砕石を全体に敷いて、地面を転圧する機械を使って、地盤を固める作業です。地耐力を確保するための作業で、この工程がきちんとできていないと、基礎が沈下してしまいます。地鎮祭で神主さんから頂いた鎮め物は、砕石敷きの際に埋めます。場所は、戸建の建物の中心付近です。

【防湿シート敷きから基礎外周の型枠組みまで】

砕石敷きが済んだら、砕石の上に防湿シートを敷き詰めます。そして、基礎の外周部にコンクリートを流して平らにならします。「捨てコン」は、印をつけたり、正確な距離を測るために行う作業なので、基礎の強度には関係しません。ヒビが入っていても大丈夫です。
その後で、「鉄筋組み」が行われます。鉄筋コンクリートの引張強度を担うので、判断が難しい工程ですが、瑕疵保険の検査で第三者の検査員が図面と照合してくれることがあります。
その次に「基礎外周の型枠組み」が行われます。外周にコンクリートが漏れ出さないようにするための型枠です。鋼製ばかりでなく、木製の型枠が用いられることもあります。木製でも基礎の仕上がりに影響することはありません。

【床ベースの生コン打設から仕上げまで】

「床ベースの生コン打設」は多くの場合、基礎外周の型枠組みと同じ日に行います。ベースコンクリートがある程度乾いたら、「基礎内部の立ち上がり型枠組み」が行われます。複雑な基礎の場合は、木製の型枠が使われることが多いようです。
その工程に合わせて「アンカーボルト」の設置がなされます。アンカーボルトは、基礎と建物の土台をつなぎます。
その後で、「基礎立ち上がりの生コン打設」が行われます。基礎立ち上がりの型枠組みの最終日に行われるのが普通です。その後、コンクリートの強度が出るまで「養生」と呼ばれる工程に進みます。その間、ブルーシートがかぶせられることもあります。
コンクリートの強度が出たら、「型枠ばらし」の工程に進みます。そして、最終工程である「仕上げ」に進みます。仕上げは、勝手口の土間や給湯器置き場の打設などです。

【まとめ】

戸建を注文して、基礎工事に全く顔を出さない施主もいます。しかし、施主が現場に顔出しをすることで、基礎工事の現場に良い意味での緊張感が生まれます。それはメリットです。基礎工事は4〜5週間程度です。興味のある工程には顔出しをして、仕上がった後で分からない部分を見ておきましょう。

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