不動産投資型クラウドファンディングとソーシャルレンディングの比較

不動産投資型クラウドファンディングとソーシャルレンディングの比較

近年、多様化している投資ツールの中で、不動産に関連するものに、「不動産投資型クラウドファンディング」と「ソーシャルレンディング」があります。どちらも、一般市民から出資を受けることに変わりはありませんが、システムが全く異なります。

目次

●不動産投資型クラウドファンディングとソーシャルレンディングのスキームの比較

実は、ソーシャルレンディングは融資型クラウドファンディングとも呼ばれています。ソーシャルレンディング業者は多くの出資者から集めたお金を、不動産業社などの資金を求めている企業に融資します。この「不特定多数の人に出資を募集し、集めた資金を企業に融資する」というスキームが、融資型クラウドファンディングと変わりません。

不動産投資型クラウドファンディングは、不動産業者が出資者から集めた資金を不動産で運用します。

●不動産投資型クラウドファンディングとソーシャルレンディングにおける管轄する法律の比較

不動産投資型クラウドファンディングとソーシャルレンディングの違いの一つに、管轄する法律があります。ソーシャルレンディングはインターネット上で資金を募集するため、運営業者は第二種金融商品取引業に登録する必要があります。また、お金を企業に貸出すため、貸金業の登録も必要です。従って、金融商品取引法と貸金業法に管轄されます。

一方、不動産投資型クラウドファンディンは、不動産特定共同事業法に即して運営されています。運営企業は出資者と匿名組合契約を結び、出資者から集めたお金で投資物件を購入します。また、ソーシャルレンディングとは違い、集めた資金は他の企業に貸出すことはなく、自社で物件を購入したり借入れたりして運用します。

このようにビジネスモデルが異なるため、管轄する法律も変わります。

●不動産投資型クラウドファンディングとソーシャルレンディングにおける出資者の利益の比較

不動産投資型クラウドファンディングとソーシャルレンディングでは、出資者が受ける利益の根源が異なります。

ソーシャルレンディングの場合は、基本的に企業に対する貸付金の利息が出資者の利益の原資になります。例えば、ソーシャルレンディング業者が年利10%で資金を貸出した場合、融資先から支払われる10%の利息の中から、業者の利益(3%程度)を差引いた金額が出資者に還元されます。

不動産投資型クラウドファンディングの場合は、不動産会社が出資金を元手に不動産の運用で得た家賃収入や売却額の中から、一部が出資者に還元されます。

●ソーシャルレンディングと比較した際の不動産投資型クラウドファンディングのメリット

ソーシャルレンディングと比較して、不動産投資型クラウドファンディングには以下のメリットがあります。

1.融資先の開示

不動産投資型クラウドファンディングの場合、出資者から集めた資金の用途が公開されており、運用物件の情報の詳細が明確になっています。従って、出資者は内容を十分に吟味してから出資を決められます。

一方、ソーシャルレンディングは情報開示が進んではいるものの、融資先の内容が曖昧になっている面が多々あります。そのため、出資者はソーシャルレンディング業者を信じて出資するしかありません。

2.キャンセルが可能

ソーシャルレンディングは貸金業でもあるため、原則として運用期間中のキャンセルはできません。出資者は運用期間中、資金を寝かせることになります。一方、不動産投資型クラウドファンディングは、キャンセル料などを支払うことで出資金を返還してもらうことができます。

●まとめ

不動産投資型クラウドファンディングもソーシャルレンディングも、出資したお金で利益を得ることに変わりはありません。ただ、収益源が異なり、不動産投資型クラウドファンディングの場合は運用に対する利益ですが、ソーシャルレンディングは貸付金に対する利息です。

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