マイホームである戸建住宅を売却する時は、専門業者である不動産会社に依頼することになります。依頼した業者が相場通りの価格で販売してもらえれば良いのですが、自宅の場所が業者の販売力の弱いエリアだったり、戸建住宅の取扱いが少なかったりすると、思わぬ低価格で売却されてしまうことが起こり得ます。従って、業者に依頼する前に自宅の適正な査定額を知っておくことが肝心です。
●不動産一括査定サイトの利用
住宅の査定額を合理的に知る方法として有効なのが、インターネット上で提供されている「不動産一括査定サイト」です。不動産一括査定サイトとは、サイトに登録するだけで複数の不動産会社から無料で査定額を提出してもらえるサービスのことです。一度に複数の業者の査定額の比較ができます。なお、不動産会社の査定額が高かったからといって、必ずしもその金額で売却できるとは限りません。ただ、複数の業者の査定を受けることによって、相場より極端に低い価格で売られてしまうというリスクは避けられます。
一括査定の申込は以下の手順で行います。
1)物件情報を入力します。
2)個人情報を入力します。
3)不動産会社を選択します
4)査定依頼をすると、申込が完了です。
●不動産一括査定サイトの仕組み
不動産一括査定サイトでは、住宅を売却したいユーザーと売買の仲介によって仲介手数料を稼ぎたい不動産会社をマッチングさせます。ユーザーにしてみれば、1社ずつ査定を依頼していたのでは面倒ですし、不動産会社は不動産一括査定サイトをプロモーションや宣伝広告に利用できるます。なお、不動産一括査定サイトは不動産会社から支払われる広告宣伝費やユーザーの紹介料が利益となるため、ユーザーへ無料でサービスを提供できます。現在では不動産一括査定サイトが非常に多く利用されています。
●査定方法
査定方法は簡易査定と訪問査定の2通りがあります。
1.簡易査定(机上査定)
名前の通り、広さや構造、築年数などのデータだけを基に、凡その金額を出してもらう査定方法です。
2.訪問査定
実際に自宅まで来てもらい、より精査された金額を出してもらう査定方法です。
単に、大枠の査定額を知っておきたいという人は簡易査定で構いませんが、売却することを決めているなら、訪問査定で正確な金額を出してもらった方が賢明です。
●不動産一括査定サイトのメリット
不動産一括査定サイトを利用すると、以下のようなメリットを得られます。
1.インターネットから申込むだけで複数の業者の査定額を即時に得ることができるため、業者を探す手間もお金もかかりません。
2.複数の業者の査定額を比較できるため、不当に安い価格で売られる心配がなくなります。
3.不動産会社とのコンタクトのルートができます。
●不動産一括査定サイトのデメリット
不動産一括査定サイトのデメリットとして、以下などが挙げられます。
1.地域に特化した業者が見つからない可能性があります。査定サイトは必ずしも、全国のエリアが網羅されているわけではなく、自分の居住地域の業者が見つからない場合もあります。
2.しつこい営業電話を受ける可能性があります。特に、訪問査定の場合、業者にとっては仲介料を獲得できるチャンスであるため、他社との競争を意識して何度も問い合わせをしてくるようになります。
3.一般的に、5~6社から査定額の案内が来ますが、素人にとってはどの会社の査定額が正しいのかを判断できないのが実態です。
●まとめ
戸建住宅の売却は大きな取引であるため、適性な価格の算定が最も重要になります。そのためには一括査定サイトを利用し、複数の業者からの査定を入念に比較検討することが大切です。ただし、査定価格はあくまでも目安であるということを念頭に置いておきます。
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