戸建住宅のPRのキャッチフレーズの一つとして、日当たり良好と言う文言がよく使われます。「南向きの角地で日当たり良好」と言ったキャッチフレーズを目にされる事が多いと思います。

これほど、日当たりの良い住宅を求める人が多いと言う事です。住宅が建て込んでいたり、マンションの陰になり、一日中日が当たらない住宅よりも日当たりの良い住宅の方が良いのは当然だからでしょう。

日当たりが良いに越した事はないと、一般的には考えられていますが、なぜなのかを突き詰めて考えられる事は意外と少ないのではないでしょうか。
本記事では、日当たりの良さについて色々な角度から考えてみたいと思います。

日当たりのメリットは温もりと明るさ

日当たりが良い事で受けるメリットは、室内が明るい事、じめじめした感じがない事、冬の温もりがある事等がメリットとして上げられます。
マンション等の陰になる場合は除き、2階建て等の戸建て住宅が建ち並ぶ住宅街なら、南向きに窓があり、南の隣家との間が最低6m、できれば8mあれば比較的日当たりの良い事が多いもので、住宅を選ぶ時には最低限、この条件をクリアーしているかをチェックされると良いでしょう。

日差しは季節により異なります

日当たりに関連して、押さえておく必要があるのが、日射しが室内に入るのは、季節によって異なると言う点です。
これは夏と冬では太陽の位置と高さが違う事から来るものです。夏には太陽は北東寄りから昇り、北西寄りに沈みます。それに対して冬は南東寄りから昇り、南西寄りに沈みます。この事から、住宅は南向きに窓があると冬の日射しが部屋に入り易いメリットがあるのです。
もう一つは、夏と冬では太陽の高さが異なると言う事です。夏は太陽が高く上がり、日射しは窓の奥まで余り入りません。それに対して冬は太陽が夏に比べて低い高度でゆっくりと移動するため、住宅の南側に長時間、多量の陽射しが注ぎ込みます。

日射しが強すぎる住宅に注意が必要です

先に記載した様に、季節により日射しが部屋の奥まで入り込む角度が異なります。夏なのに窓から部屋に長時間日射しがある住宅構造では部屋が暑くなり易く、日当たりの良さが逆にデメリットとなる事もあります。
夏の高い位置からの太陽の日射しを抑制し、冬の日射しが十分に取り込めるように、日本家屋では南向きの軒を深くする工夫が昔から取られてきました。
しかし最近の建売住宅では、とにかく南向きの開放部分を広く取る事ばかり考え、軒の深さが配慮されていなかったり、切妻で窓の上に申し訳程度の庇を設けていたりする事が多いと言う傾向があります。
こうすれば、確かに日当たり良好と言える状態にする事が可能ですが、良好過ぎて夏の暑さが苦痛に感じる結果となりかねません。
こうした視点でも、戸建住宅の日当たり状態をチェックする事が、大切と言えるのです。

日当たりは部屋が明るく、日射しが強すぎて苦痛でない事が理想

先に記載した様に、日当たりが悪く、昼間でも薄暗く、じめじめした感じの住宅は、もちろん避けるべきです。
しかし日当たり良好であっても、日射しが強すぎ、厚手のカーテンを閉める時間帯が長い様では、これも理想とは言えません。
建売住宅を内覧される場合には、夏なのか冬なのかを考え、真逆の季節に日射しがどの程度まで差し込むのかも考えてチェックされると良いでしょう。
また注文住宅を建てられる場合には、日当たり良好だけでなく、日射しが強すぎて困る様な事が生じないかを設計士さんと十分に話される事も大切と言えます。
戸建住宅の日当たりは、部屋が明るく、日射しが強すぎて苦痛でない事が理想と言えるのです。