戸建住宅には自然の素材である木材が多く使われるため、腐食しないための手入れが大切ですが、もっと重要なのが「白蟻」対策です。白蟻に巣を作られてしまうと、あっという間に大事な家をボロボロにされてしまいます。白蟻を近づけないようにすることが、被害の防止に繋がります。ただ、白蟻は警戒心が非常に強く、光を避けて活動するため、人間の前に現れないという厄介なシロモノです。そして、白蟻の怖いところは、数万匹以上の大群になっていることです。

●シロアリの本巣と分巣

白蟻の巣の特徴には、本巣と分巣に分かれていることが挙げられます。本巣は土の中に作られることが多いため、外から見つけることはまずできません。一方、分巣の場所は主に以下の2つがあります。
1)住宅に使用されている木材の中に分巣を作ります。木材に空洞ができたり、腐食したりします。
2)土を使って蟻土(ぎど)と呼ばれる土の塊のような分巣を作ります。

●シロアリの巣の見つけ方

白蟻の駆除はまず、巣の有無を確認することから始めます。白蟻の巣を探す時は、以下のことを入念に行います。。
1.白蟻の通り道の「蟻道」の発見
白蟻は光や乾燥を嫌う性質があり、家の中に入る時は光の当たる場所や、乾燥している場所を避けるようにして「蟻道(ぎどう)」を作りながら移動します。蟻道は土や白蟻の粘液、排泄物などを使って作ります。蟻道は土が盛り上がって線のようになっているため、外から見ても分かります。蟻道の跡を辿ると、家の中に作った分巣を見つけることができます。

2.天井や床下、水回りの確認
白蟻は柱や木壁の中、床下、天井裏などの隠れた場所に巣を作ります。そのような場所を定期的にチェックするようにします。また、水分を好むため、水気の多い台所や浴室の下なども注意が必要です。

3.羽アリの発見
白蟻は同じ巣の中にいる家族の数が増えてくると、子供たちは別の場所で繁殖するために巣別れをします。この巣別れの時に白蟻は羽を生やしますが、この羽の生えた白蟻を羽アリと言います。従って、羽アリが多く見つかる時は、白蟻の巣が作られている証となります。羽アリを見つけたら、その付近を重点的に探します。なお、白蟻は蟻の中では大きい方で、羽アリが羽を広げると2cm程度の大きさになるため、容易に確認できます。

●シロアリの駆除方法

白蟻の巣を見つけたら速やかに以下の処置をし、白蟻の駆除と被害の拡大を防ぎます。

1.ベイト剤の利用
ベイト剤とは、白蟻専用の毒エサのことで、ホームセンターやWEBサイトで販売されています。ベイト剤を白蟻のいそうなところに設置しておくと、白蟻が毒エサを巣に持ち帰るため、白蟻退治に繋がります。

2.木材に防腐処理
白蟻は家の中の木材をエサとしているため、木材に防腐処理をしておくと白蟻の侵入を阻止できます。防腐処理は定期的に行うことが必要ですが、数年間効果を維持できる防腐処理剤が販売されています。なお、最近の防腐処理剤にはスプレータイプもあるため、簡単に塗布できます。

3.土壌の処理
白蟻は地面の中を通って床下へ進入します。この侵入経路である床下の地面やコンクリート基礎に土壌処理剤を散布し、固い層を作って蟻道をできないようにします。

なお、白蟻の巣の大きさによっては専門の業者に依頼した方が得策です。完全に巣を壊滅しなければ駆除できないため、素人には難しい面があります。ただし、くれぐれも正規の業者かどうかの確認は怠らないようにします。ニュースでも採り上げられるように、白蟻駆除にかこつけた悪徳業者が少なくありません。

●まとめ

白蟻は光を嫌がるため、滅多に目にすることが無い、ということが被害の拡大に繋がる原因になっています。意識的にチェックして、早めの処置を施します。なお、庭の雑草の野放しや木材の放置などは白蟻を呼んでいるのと同じことです。普段の心がけが一番重要です。